AGA服薬820日後 コンプレックスを飼い馴らせ ポジティブハゲとネガティブハゲ

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近年これほど笑った本はない

という、BOOKウォッチの記事。



記事というより、『コンプレックス文化論』という、武田砂鉄さんの著書についての書評ですね。以前にも、この本の書評を紹介したことがあったはず。同じ内容かとも思ったのですが、読んでみると違うような気がしました(記憶が曖昧?)。



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天然パーマ、下戸、解雇、一重、親が金持ち、遅刻、実家暮らし、背が低い、ハゲなど身体的特徴、性癖、家庭環境に起因するコンプレックスをもつ10人へのインタビューをまとめたのが本書
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ということ。



ハゲの代表として登場しているのは、
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 臨床心理士としてテレビ出演することもある矢幡洋さん
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です。

矢幡洋さん曰く、
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「ハゲだけはみんな安心して言えるから、差別パワーがハゲに集中しているんじゃないですかね」
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とのこと。

「ハゲだけは安心して言える」存在だったとは、ビックリというか、ガッカリというか…。そういう存在だったのか…。



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 著者の武田砂鉄さんは「結果的にメディアに出てくるハゲは、総じてポジティブ」として、「ポジティブハゲ」は、「仕事や趣味などのハゲ以外の領域で自分を誇れる男性と、それ以外の男性を分けてしまい、結果的に後者に一層の厳しい状況をもたらす」という須長史生『ハゲを生きる 外見と男らしさの社会学』(勁草書房)の議論を紹介している。ハゲは社会学の研究領域なのだ。
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たしかに、メディアに出てくるのは「ポジティブハゲ」ですよね。ハゲをカミングアウトしたり売り物にしたとしても、その他に自信のあることがあるからまったく「びくともしない」人たち。



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 武田さんも「この本を読んで、対象となったコンプレックスを解消してください、なんて露ほども思わない」「コンプレックスには世の理不尽が付着してくる。それを外から剥がすことはできないけれど、飼い馴らす方法の選択肢のひとつくらい提供できれば嬉しい」とあとがきに記している。
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コンプレックスを「飼い馴らす」という表現は、なんとなくいいな~と感じました。隠すとも違うし、誤魔化すとも違う、飼い馴らす。



コンプレックスに限らず、人生はうまく行くことばかりじゃないですもんね。それらをどう受け入れていくのか、どう飼い慣らしていくのか。ハゲた自分をどう受け入れるのか、どうやって自分自身で認めるのか。ハゲを飼い馴らす。ハゲとともに生きていく。



でもさぁ。

生きるか死ぬかの病気や事故なんかに遭えば、もしかするとコンプレックスなんかに関わっていられないのかも。逆に、ものすごく幸せなことがあったりしても、コンプレックスは雲散霧消しそうだよね。
また、ハゲている人が世の中にたくさんいれば、ハゲはコンプレックスにならないのかもしれない。お坊さんが、ハゲていることをコンプレックスに感じたりしないだろうからね。



ってことは、コンプレックスは相対的ということなのか。劣等感だもんね。劣っていると感じることなんだから、他人と比べることで生じる感情だ。自分の中の、別の感情や状態との比較でもあるってことなのかも。



何かと比較することをやめる。
自分はこれでいい、自分はこれなんだと決める。


そう思うことができればいい、ってことなのかね~。








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